【8/19リリース】WordPress 7.1 Mary Lou 完全解説|新機能7つ・破壊的変更・制作会社視点のアップデートチェック【2026年版】
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2026年8月19日、WordPress 7.1「Mary Lou」(ジャズピアニスト Mary Lou Williams に因む)がリリースされました。今回のメジャーアップデートは、コード無しで hover/focus/active のインタラクティブ状態をスタイリングできる新機能・Tabs / Playlist の新ブロック追加・ブラウザ側での画像処理・非同期 Notes 機能など、”制作会社の実務に効く” 改善が中心です。この記事では、WordPress 7.1 の主要機能・アップデート時の注意点・制作会社視点での実装インパクトを、シエロデザイン(東京都港区)が10年以上の中小企業案件経験からまとめます。
WordPress 7.1「Mary Lou」とは?
WordPress 7.1「Mary Lou」とは、2026年8月19日にリリースされた WordPress のメジャーアップデート版で、コーディング無しで hover/focus/active 等のインタラクティブ状態のスタイリング・レスポンシブデザインの視覚的制御・ブラウザ側画像処理・新ブロック(Tabs / Playlist)追加を柱とした、2026年で2番目の主要リリースです。コードネームはジャズピアニストの Mary Lou Williams に因んで名付けられました。
主要リリース情報 早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バージョン | WordPress 7.1 |
| コードネーム | Mary Lou(Mary Lou Williams に因む) |
| リリース日 | 2026年8月19日 |
| データベースバージョン | db_version 61833 |
| Trac revision | 62516 |
| 2026年内で | 2番目のメジャーリリース |
| Block API 要件 | Version 3 必須(iframe モード強制) |
| React バージョン | React 19 実験対応(実運用はまだ) |
主要新機能7つ
1. インタラクティブ状態のスタイリング(Interactive States)
ボタン・リンクの hover / focus / active 状態を、CSSを一切書かずにエディタ上で視覚的にスタイリングできるようになりました。従来はテーマファイルにCSSを追記する必要がありましたが、7.1 以降はブロック設定パネルから直接指定可能です。
2. レスポンシブスタイリング
モバイル・タブレット・デスクトップ別に異なるスタイルをボタン1つで切り替えできるようになりました。「PC ではボタンを大きく、モバイルでは小さく」等の切り替えが、コード無しで完結します。
3. Tabs ブロック追加
複雑なコンテンツをタブ切り替え形式で整理できる新コアブロック。FAQ・スペック・比較表など、切り替えUIを標準機能で作れるようになりました。
4. Playlist ブロック(波形ビジュアライゼーション付き)
音声コンテンツの波形ビジュアライゼーション付きプレイリストブロックが追加されました。ポッドキャスト・音楽サイト運営者にとって強力な標準機能です。
5. ブラウザ側画像処理(WebAssembly ベース)
従来は WordPress がサーバー側で画像リサイズを処理していましたが、7.1 からはブラウザ側でリサイズしてからアップロードする仕組みに変わりました。PHP メモリ使用量・サーバー負荷が大幅に減り、”高解像度画像アップロード時のエラー” が過去15年で最も改善されるカテゴリの問題です。
6. 非同期 Notes(コラボレーション機能)
当初計画されていたリアルタイム共同編集は将来バージョンに延期され、代わりに「Notes」機能が導入されました。サジェッションモード・リッチテキストコメント・絵文字リアクションが可能で、分散チーム向けです。
7. Classic ブロックの継続提供
2026年7月7日に、当初計画されていた「Classic ブロックの段階的廃止」が正式撤回されました。既存の Classic ブロック依存サイトは引き続き利用可能です。
アップデート時の破壊的変更・注意点
| 変更点 | 影響範囲 | 対応 |
|---|---|---|
| Block API Version 3 必須 | ブロックテーマ・カスタムブロック | Version 3 への移行が必要 |
| iframe モード強制 | エディタ内カスタムブロック | スタイル分離の確認 |
| React 19 実験対応 | プラグイン開発 | 将来の必須化に備える |
| 画像処理のブラウザ移行 | 大型アップロード時の挙動 | WebAssembly 対応ブラウザ確認 |
セキュリティ更新の位置付け
WordPress 7.1 はメジャーリリースのため、通常のセキュリティ更新(マイナーリリース)よりも破壊的変更のリスクが高い点に注意が必要です。本番サイトへの適用前に、必ずステージング環境でのテストを推奨します。特に:
- WooCommerce・Elementor 等の主要プラグインの互換性確認
- カスタムテーマ(特に Block API 依存)の Version 3 対応確認
- iframe モードでの CSS 分離挙動
- 2026年秋に相次いだ WP 脆弱性(プラグイン脆弱性チェックリスト参照)対応との併用
シエロデザインの視点:制作会社が実務で使うと?
ここからはシエロデザインが10年以上、中小企業のWEB制作・保守運用を担ってきた立場から、WordPress 7.1 のインパクトを3軸で分解します。
軸1:クライアント自身でのカスタマイズ範囲が広がる
これまで「ボタンの hover 色を変えたい」という依頼は制作会社にCSS修正を依頼する必要がありました。7.1 の Interactive States 機能により、クライアント自身がエディタ上で完結できるようになります。
これは制作会社にとって “保守案件の細かい依頼が減る” というマイナスに見えますが、実際は「戦略・設計・改善提案」に工数を回せるプラスの変化です。シエロデザインでは “見えないAI、見える手仕事” の理念に沿って、こうした自動化の余地を積極的にクライアントに開放し、制作会社は上流業務に集中する運用にしています。
軸2:ブラウザ側画像処理でモバイル案件の事故が激減
クライアントがスマホから直接高解像度画像をアップロードしてサーバーエラーになるトラブルは、過去15年最も多いWP相談の1つです。7.1 のブラウザ側画像処理で、この問題が構造的に解決されます。
ただし、WebAssembly 非対応ブラウザ(古い Safari / Firefox 等)を使うユーザーには従来通り。クライアントに「対応ブラウザ範囲」を明示的に伝えるフォローが必要です。
軸3:Tabs / Playlist ブロックで “追加開発費” が減る
「サービス紹介ページにタブ切り替えを入れて欲しい」「音声コンテンツをプレイヤーで再生させたい」等の依頼は、これまで1機能あたり数万円〜十数万円の追加開発でした。7.1 のコアブロックで対応できる範囲が広がったため、制作費見積もりを見直す必要があります。
詳細はAI を使った Web 制作見積もりの作り方もご覧ください。
アップデート実施チェックリスト(制作会社向け)
- ステージング環境で先に検証(本番直アップ絶対禁止)
- 主要プラグイン(WooCommerce / Elementor / ACF 等)の 7.1 互換性を公式で確認
- Block API を使うカスタムブロックの Version 3 対応
- iframe モードでのカスタムCSS 動作確認
- クライアント固有のカスタム投稿タイプ・タクソノミーが正常動作するか確認
- バックアップを必ず取ってから本番適用
- クライアント担当者に “新機能の使い方” を1〜2時間で説明する時間を確保
よくある質問(FAQ)
Q. WordPress 7.1 は自動更新すべきですか?
本番サイトの自動更新は非推奨です。必ずステージング環境でテストしてから、手動で本番適用してください。特に主要プラグイン(WooCommerce / Elementor / ACF 等)の互換性確認は必須です。
Q. Interactive States 機能で従来のカスタム CSS は不要になりますか?
基本的な hover/focus/active は不要になりますが、複雑なアニメーション(transition / transform)は引き続き CSS が必要です。8割のクライアント要件はコード無しで対応できる、と考えるのが実務的です。
Q. Tabs ブロックはアクセシビリティ対応済みですか?
WordPress コアチームがWAI-ARIA 準拠で実装しています。ただし実装した後、Lighthouse / axe DevTools 等でクライアント側でも再チェックすることを推奨します。
Q. ブラウザ側画像処理は全ブラウザで動きますか?
WebAssembly 対応ブラウザで動作します。Chrome / Edge / Firefox / Safari の最新版は全対応。Internet Explorer / 古い Safari 等の非対応ブラウザでは従来のサーバー側処理にフォールバックします。
Q. Block API Version 3 に対応していないカスタムブロックはどうなりますか?
iframe モードで正常表示されない可能性があります。カスタムブロックの利用状況を棚卸しして、必要ならプラグイン更新・独自ブロックのリファクタリングを計画してください。
Q. WordPress 7.1 のセキュリティ更新は含まれていますか?
メジャーリリースには通常のセキュリティ修正も含まれます。ただし2026年秋の WP プラグイン脆弱性群への対応は、7.1 更新とは別途プラグイン側で対応が必要です。
Q. Classic ブロック廃止撤回の背景は?
コミュニティからの強い反対を受けて、2026年7月7日に廃止計画が正式撤回されました。既存の Classic ブロック依存サイトは当面継続利用可能ですが、長期的にはブロックエディタへの移行を計画するのが安全です。
Q. React 19 対応の影響は?
7.1 では実験的対応で、実運用への影響はまだありません。ただし将来のバージョンで必須化される可能性が高いため、React 依存のカスタムプラグイン開発者は準備を始めるべきです。
参考メディア・出典一覧
- WordPress 7.1 公式ドキュメント
- WordPress 7.1: Release, new features & update guide|Raidboxes
- WordPress 7.1: Release Date & New Features|DreamHost
- WordPress 7.1 features and compatibility|SiteGround
- WordPress 7.1: discover all the new features|WPMarmite
まとめ
WordPress 7.1「Mary Lou」は、制作会社の実務に直結する改善が多い実用的なメジャーアップデートです。Interactive States / レスポンシブスタイリング / ブラウザ側画像処理 / Tabs・Playlist ブロックの追加は、”クライアント自身でできる範囲を広げる” 方向の変化で、制作会社は “細かい修正案件” から “戦略・設計” へと軸足を移す機会です。シエロデザインでは “見えないAI、見える手仕事” の理念に沿って、7.1 の新機能を積極的にクライアントに開放しつつ、上流業務に集中する運用にしています。
関連記事:WordPress プラグイン脆弱性チェックリスト/WP2Shell CVE 対応/Web制作会社選び方ガイドもあわせてご覧ください。
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