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ホームページ制作の失敗パターン7選|150万円損する前に知る見積の落とし穴


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ホームページ制作会社選びで失敗する中小企業には、驚くほど共通したパターンがあります。「安さで選んだ」「知り合い経由で選んだ」「大手だから安心と思った」——どれも一見合理的な選び方ですが、後から思わぬコスト・時間・機会損失につながることがあります。シエロデザイン(東京都港区)が実際に相談を受けた中には、「フリーランスに発注してしょうもないデザインとサイトで150万円ほど損をし、結局公開せずシエロで作り直した」クライアントも複数います。この記事では、業者側で見てきた失敗の共通パターン7つと、事前に回避する具体策を、現場実感でまとめます。

「制作会社選びの失敗」とは?(定義)

制作会社選びの失敗とは、公開後半年〜2年以内に「作り直したい」「別の会社に変えたい」と後悔する状態のことです。単に「サイトが気に入らない」だけでなく、更新できない・成果が出ない・追加費用が膨らむ・連絡が取れなくなる等の実害が伴います。

失敗パターン7つ(一覧)

まず全体像として、中小企業でよく起きる失敗パターンを7つに整理します。

# 失敗パターン 典型的な結果 回避のカギ
1 最安値だけで選ぶ 更新・保守で追加請求膨大 総額の内訳確認
2 知り合い・紹介だけで選ぶ 成果が出ない・言いにくい 第三者評価で確認
3 大手だから安心と思う 下請け丸投げ・担当者不在 実制作者との面談
4 デザインだけで選ぶ 更新できない・SEO 弱い 運用視点を確認
5 実績数だけで選ぶ 業種違いで的外れ 同業種実績を確認
6 営業マンだけで選ぶ 制作段階で品質ギャップ 制作担当者と直接面談
7 「AI活用」だけで選ぶ 質より量の粗製濫造 AI+人間の運用確認

失敗パターン1:最安値だけで選ぶ

「A社50万円、B社80万円、C社120万円 → A社に決定」という選び方は、中小企業で最も多い失敗パターンです。初期見積が安い会社ほど、後から追加請求が膨らむ傾向があります。

実際にあった例

初期見積40万円の格安制作会社に発注 → 半年後、追加修正・SSL 化・SEO 対策・保守運用で年間追加120万円 → 合計160万円で他社の中堅レンジと変わらない結果に。

回避策

  • 初期見積だけでなく 3年間トータルコストを試算する
  • 「一式」表記の内訳を必ず質問する
  • 保守・更新・追加ページ料金を書面で確認する

失敗パターン2:知り合い・紹介だけで選ぶ

「知り合いに紹介された」「昔からの取引先」で選ぶと、気に入らなくても言いにくいという致命的な問題が発生します。関係性を優先すると、成果が出なくても契約継続してしまい、機会損失が積み上がります。

回避策

確認項目 方法
第三者の口コミ Google レビュー / X(旧Twitter)検索
過去実績の生データ 納品先3社に電話ヒアリング
解約条件 契約書の解約条項を必ず確認

失敗パターン3:大手だから安心と思う

大手広告代理店・大手Web制作会社に発注すると「営業は本社・制作は地方の下請け・担当者は数ヶ月で交代」という構造になりがちです。品質は下請けの実力次第で、大手の看板は実質品質保証になりません。

回避策

  • 初回打ち合わせで「実制作者は誰か・その方と直接会話できるか」を確認
  • 下請け丸投げの場合は、下請け先の会社名を開示してもらう
  • 担当者変更時の引き継ぎ体制を書面で明記してもらう

失敗パターン4:デザインだけで選ぶ

ポートフォリオのデザインに惚れて発注 → 公開後「更新画面が使いにくい」「SEO 施策が入ってない」「モバイル遅い」で結局リニューアルする例。デザインは判断材料の1つに過ぎないことを忘れないでください。

デザイン以外の必須確認項目

項目 確認方法
更新画面の使いやすさ デモ画面を見せてもらう
SEO 内部対策 過去案件のGSCデータを共有可か
ページ表示速度 過去案件を PageSpeed Insights でチェック
アクセシビリティ WAVE 等の自動診断ツールで確認

失敗パターン5:実績数だけで選ぶ

「実績1,000件」の会社でも、あなたの業種と同業種の実績があるかは別問題です。飲食店1,000件の実績がある会社にBtoB製造業のサイトを頼んでも、業界理解の面で苦労します。

回避策

  • 「同業種の実績を3社見せてください」と依頼
  • 3社以上あれば業種理解あり・0〜1社なら別会社検討
  • 同業種案件の担当者と、可能なら電話ヒアリング

失敗パターン6:営業マンだけで選ぶ

営業担当が素晴らしくても、実際の制作担当者の実力とは別です。契約後に別の担当者が付き、想定と違うクオリティ・スピードで進む例が多くあります。

回避策

契約前に 実行内容
制作担当者との面談 営業以外に必ず1回は打ち合わせ
担当者の実績確認 その方の過去担当案件を教えてもらう
担当者変更時の対応 変更基準・引き継ぎ手順を書面化

失敗パターン7:「AI活用」だけで選ぶ

2026年に増えている新しい失敗パターンが、「AI活用してます」を売りにする会社に飛びつくケースです。AIをうまく使う会社は良質ですが、「AI丸投げで人間チェック不足」の会社は、質より量で薄い記事を大量納品してくる傾向があります。

回避策

  • 「AI活用の運用方針」を必ず質問する
  • 「AI+人間の分業体制」を持っているか確認
  • 過去のAI活用案件のアウトプット品質を実物で見せてもらう

失敗回避チェックリスト(発注前)

以下の7項目を発注前に必ずチェックすることで、上記7パターンの失敗はほとんど防げます。

# 確認項目 合格ライン
1 3年間トータルコスト試算 初期+保守+追加を書面化
2 第三者評価の確認 納品先3社にヒアリング可
3 実制作者との面談 営業以外との1回以上の対話
4 デザイン以外の運用力確認 更新・SEO・速度・A11y全部
5 同業種実績3件確認 3社以上あれば合格
6 担当者変更時の引き継ぎ 書面明記
7 AI活用の運用方針 AI+人間分業体制の説明可

失敗しない選定プロセス5ステップ

  1. 候補3〜5社に相見積を依頼(初期+3年トータルで比較)
  2. 候補全社と初回打ち合わせ(制作担当者も同席依頼)
  3. 上記チェックリスト7項目で全社を評価
  4. 納品先3社にヒアリング可な会社に絞る
  5. 最終候補2社で契約条件(解約・追加料金)を精査

シエロデザインの現場から:見積調整でわかる制作会社の”信頼できる姿勢”

シエロデザインは10年以上、中小企業案件を「対等な立場」で回してきました。その中で見えてきたのは、「同じ金額調整でも、伝え方で信頼度が全く変わる」という現場実感です。

信頼できる制作会社の見積調整の型

クライアントから「予算を下げたい」と相談されたとき、健全な会社は以下のように答えます。

  • NG例:「5万円かかります」→「やっぱり2万円でいいです」(根拠が薄く、信用度が下がる)
  • OK例:「これ全部やると5万円ですが、この工程をカットしてここを流用すれば2万円にできます」(工数の内訳を説明して調整)

後者の説明ができる会社は、1人日あたりの稼働費・人件費・会社の維持費に対して合理的なエビデンスを持って見積を作っているケースがほとんどです。逆に「はい、じゃあ2万円で」と即答する会社は、そもそも見積根拠が薄い可能性が高いといえます。

「なんでもやります業者」が最も危険

シエロデザインで最も警戒しているのは「とりあえず契約優先で”なんでもやります”と言う業者」です。実務上、なんでもやれる業者は存在しません。健全な会社は「これは弊社ではできませんが、できるパートナーはいます」とはっきり言います。「できないことを、できないと言える」のが信頼の最低ラインです。

安すぎる制作会社が実は危険な理由

「安いこと自体が悪い」わけではありません。ただし、安すぎる会社は「業界相場を知らない」可能性があります。Web制作業界の知見とリテラシーがある会社は、経験値の面で相場感覚を持っているため、極端な安値をつけません。「相場より半額」の見積が来た時は、なぜその金額なのかを必ず確認しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 相見積は何社取ればいいですか?

3〜5社が目安です。少なすぎると比較材料不足、多すぎると評価が浅くなります。

Q. 相見積は失礼になりませんか?

制作会社側にとって相見積は日常です。「他社も検討しています」と最初から伝えた方が、真剣な提案が返ってきます。

Q. 大手と中堅、どちらが安全ですか?

安全度は「大手 vs 中堅」ではなく、「担当者の実力+運用体制」で決まります。中小企業案件なら中堅〜個人でも十分な品質を得られる場合があります。

Q. 契約書で必ず確認すべき条項は?

①追加料金の発生条件 ②担当者変更時の対応 ③解約条件 ④成果物の著作権・利用権の4つを必ず確認しましょう。

Q. 発注後に「失敗した」と気づいたらどうすればいい?

早めに正直に伝えることが最重要です。関係性を悪化させないためにも、「期待とずれている点」を具体的に文書化して伝え、改善提案を求めましょう。改善が見込めない場合は解約検討を。

Q. 制作会社を途中で変更するのは可能ですか?

可能ですが、契約条件次第でコストが発生します。事前に契約書の解約条項を確認し、成果物の著作権が自社に譲渡される条件を明記してもらうことが重要です。

Q. 業界最安値の会社は本当に危険ですか?

「業界相場の半分以下」は危険サインです。持続不能な価格設定は、担当者の負担・品質低下・突然の会社消失につながりやすい傾向があります。

Q. 中小企業に強い制作会社の見分け方は?

中小企業案件の実績が3社以上あり、担当者が経営者と直接対話できる小回りの利く体制があるかがポイントです。詳しくは失敗しないWeb制作会社の選び方【中小企業向け・2026年版】で7つの判断ポイントを解説しています。

まとめ

制作会社選びの失敗は「知らなかった」「聞かなかった」から起こるものがほとんどです。今回ご紹介した7つの失敗パターンとチェックリスト7項目を発注前に必ず確認することで、公開後の後悔をほぼ回避できます。選び方の全体像は失敗しないWeb制作会社の選び方【中小企業向け・2026年版】で7つのポイントとしてまとめていますので、あわせてご覧ください。

この記事を書いた人

佐藤 広樹

WEBディレクター

佐藤 広樹 Sato

仕事を通じて出会った方から「人から学ぶ」ことを大切に、AIやWEBから得られない知見を吸収するよう意識しています。

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