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制作会社の乗り換えBefore/After|実例3ケースと7つの改善で成果を数倍に


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「ホームページ制作会社を変えたら、本当に成果が変わるの?」——これはシエロデザイン(東京都港区)が相談を受ける中で最も多い質問の1つです。答えは「変え方次第で明確に変わる」です。実際に他社から引き継いだ案件では、デザインを大きく変えなくても、情報構造とコンテンツ改善だけで PV / 問い合わせ数が数倍になった例が複数あります。ただし乗り換えには落とし穴もあり、「別業者に変えるとき、実は最初に発生する調査コスト・時間コストで数十万円がむしろ増える」ケースもあります。この記事では、10年以上中小企業案件を担当してきた業者側の視点で、乗り換えの Before/After・7つの改善・避けるべきタイミングをまとめます。

「制作会社の乗り換え」とは?(定義)

制作会社の乗り換えとは、既存サイトの保守・運用・追加開発を担当している制作会社を別会社に切り替えることです。単純な担当者交代ではなく、契約解除・成果物の引き継ぎ・アカウント譲渡・ドメイン/サーバー移管を伴うため、事前準備次第で成果が大きく変わります。

乗り換えを検討すべき5つのトリガー

以下のような状況が続いている場合、乗り換え検討のタイミングです。

# トリガー 典型的な状況
1 返信スピードの悪化 問い合わせから3営業日以上返信なし
2 追加費用の膨張 初期想定の1.5倍を超える運用費
3 SEO/流入の停滞・下落 半年以上PV減少・順位下落
4 担当者の頻繁な変更 1年で2回以上の交代
5 AI時代への対応不足 AI Overview・構造化データ未対応

実例3ケース:Before / After

ケース1:BtoB製造業(10ページ規模)

指標 乗り換え前(他社担当時) 乗り換え後(半年経過)
月間PV 約1,200 約3,800(3.1倍)
問い合わせ数 月2〜3件 月8〜12件(4倍)
Organic 検索経由 全体の30% 全体の55%
月額保守費 月8万円 月6.5万円(19%減)

改善のポイントは ①製品カテゴリ再構造化 ②検索意図に合わせた記事追加 ③スマホ表示速度改善 の3点。デザインは大きく変えず、情報構造とコンテンツ追加だけで数字が動いた例です。

ケース2:BtoC 士業事務所

指標 乗り換え前 乗り換え後(1年経過)
月間PV 約800 約2,400(3倍)
問い合わせ数 月1〜2件 月6〜10件(5倍)
指名検索imp 月400 月1,100(2.75倍)
更新頻度 年数回 月2〜3本

改善のポイントは ①スマホ最適化 ②地域×業種のロングテール記事拡充 ③GA4/GSC 導入。前の会社は「作って終わり」で運用アドバイスがなく、CMS も入っていなかったのが最大の課題でした。

ケース3:EC + オウンドメディア

指標 乗り換え前 乗り換え後(半年経過)
月間セッション 約6,000 約11,000(1.8倍)
CVR 0.5% 1.4%(2.8倍)
離脱率 72% 58%
AI Overview 引用 0件 5件

改善のポイントは ①LCP改善(3.2秒→1.4秒) ②カート導線再設計 ③構造化データ実装 ④記事のAnswer-First化。デザインは全く変えず、実装とコンテンツの再設計だけで数字が変わりました。

乗り換え時に必ずやるべき7つの改善

# 改善項目 期待効果
1 表示速度改善(LCP・INP) 離脱率10〜25%減
2 構造化データ実装 AI Overview 引用可能に
3 スマホUI再設計 スマホCVR 1.5〜3倍
4 情報構造の再整理 回遊率アップ・SEO改善
5 フォーム設計最適化 CVR 1.5〜4倍
6 アクセス解析ツール導入 データドリブン改善可能に
7 CMS化・更新体制 自社での運用が可能に

乗り換え前の準備6ステップ

  1. 現在の契約書を確認(解約条項・成果物著作権・アカウント譲渡条件)
  2. 現在の会社に保有データ一覧を要求(ソースコード・画像素材・Adobe/Figma ファイル)
  3. ドメイン・サーバーの管理者情報を移管準備(レジストラログイン情報等)
  4. Google Analytics / Search Console / Google Business Profile の管理者権限を自社側で確保
  5. 候補の新制作会社に「引き継ぎ案件」対応可否を確認
  6. 新旧制作会社の並行期間を1〜2ヶ月確保(一気に切らない)

乗り換えを避けるべき3つのタイミング

1. 大型キャンペーン・繁忙期の直前

年末年始・決算期・新製品発表・展示会前の1〜2ヶ月は移管作業を避けましょう。切り替え時のトラブルで機会損失が発生するリスクがあります。

2. 契約書の解約条項が不利な期間

「年間契約の途中解約は違約金3ヶ月分」等の条項がある場合は、契約更新月まで待つ方がトータルコストが下がります。

3. 現在の担当者が急病・退職直後

この時期は現在の会社の対応が乱れているだけで、体制が戻れば改善する可能性があります。1〜2ヶ月様子見してから判断がおすすめです。

乗り換えの初期コスト目安

ページ規模 診断・棚卸し 改善実装 合計目安
10ページ以下(小規模) 10〜20万円 30〜80万円 40〜100万円
10〜30ページ(中規模) 15〜30万円 80〜200万円 95〜230万円
30ページ以上(大規模) 30〜60万円 200〜500万円 230〜560万円

診断のみを先に依頼し、改善優先度をつけてから段階実装するとリスクを抑えられます。

シエロデザインの現場から:乗り換え初月に一番多く発生する「隠れコスト」

乗り換え後に「成果が上がった」という Before/After は華やかですが、シエロデザインが実際に他社案件を引き継いで痛感するのは「乗り換え初月に発生する隠れコスト」の大きさです。ここを見誤ると「乗り換えたのに逆に高くついた」と後悔することになります。

過去にヒヤリングした中小企業さんが「別業者に頼む時に想定外だった」と話していた費用の内訳は、大きく3つに分かれます。

  • ソースコード解読・調査費(5〜20万円):前業者の実装が独自仕様だと、修正1つでも解析に半日〜1日かかる
  • プラグイン・テーマの棚卸し費(3〜10万円):使っていないプラグイン20個、古いWordPressバージョン、脆弱性のあるテーマ等の全体把握
  • データ移管・アカウント譲渡の交渉工数(無形コスト):GA4/GSC/ドメインの権限譲渡が渋られる場合、契約書の再確認・交渉に1〜2週間かかる

特に「WEBPなど新画像フォーマット未対応・激重・古いWordPressバージョンでプラグイン更新のたびに壊れる」という状態のサイトを引き継ぐと、初月の棚卸しだけで15〜30万円かかることがあります。乗り換え検討時は「新制作会社に事前診断だけ依頼して、隠れコストを可視化してから本契約する」フローがおすすめです。シエロデザインでも診断のみのプラン(10〜20万円)を用意しており、これで数百万円の判断ミスを防げます。

もう1つ大事な視点が「新制作会社との関係性」です。過去のクライアントから「シエロさんは対等に話せて、無理な提案もせず、こちらの言うことをちゃんと聞いてくれる」と評価いただいたことがあります。乗り換え先を選ぶ時は、料金や実績以上に「対等な関係で長期運用できるパートナーか」を初回打ち合わせで見極めてください。上下関係になる会社は、5年後に「言い出しにくくて放置」の温床になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 乗り換えでSEO順位が下がることはありますか?

リダイレクト設計・タイトル/description・構造化データを引き継げば下がりません。むしろ改善実装で上がるケースが多いです。ただし雑な移管で301リダイレクト漏れがあると一時的に下落します。

Q. サーバー・ドメインも同時に変えるべきですか?

必要に応じてです。現サーバーが古い・遅い場合は同時変更、問題ない場合は据え置きで OK です。

Q. 現在の制作会社に「乗り換えます」と言うタイミングは?

新制作会社との契約が確定し、引き継ぎ準備が整ってから伝えるのが安全です。早すぎるとサポート対応の質が急に落ちるリスクがあります。

Q. 成果物の著作権を渡してもらえない場合は?

ソースコード・素材データ・Figma ファイルの譲渡は契約書で明記されていないと拒否される可能性があります。事前に契約書を確認し、譲渡が難しい場合は新規開発扱いになる旨を新会社と相談しましょう。

Q. Google Analytics / Search Console の権限が現在の会社にある場合は?

自社アカウントに管理者権限を追加してもらうよう依頼します。拒否された場合は契約書の「アカウント譲渡」条項を根拠に交渉できます。

Q. 途中でリニューアルするより現サイトを直した方が安いですか?

「情報構造・SEO・表示速度の改善」なら現サイトの修正で対応可能です。デザインを大幅に変える・CMSを入れ替えるなら全面リニューアルの方がトータルコスパが良い場合があります。

Q. 乗り換えを検討中と現在の会社に伝えたら関係が悪化しませんか?

プロフェッショナルな会社であれば感情的にはならず、改善提案が返ってくるケースもあります。ただし相手に伝えるかは戦略的に判断し、契約解除の準備が整ってから伝えるのが安全です。

Q. 制作会社選び全体のポイントはどこに書いてありますか?

失敗しないWeb制作会社の選び方【中小企業向け・2026年版】で7つのポイントとしてまとめています。乗り換え時の新規選定にも活用できます。

まとめ

制作会社の乗り換えは、「変え方次第で成果が明確に変わる」実務施策です。今回ご紹介した3ケースは、いずれもデザインを大きく変えず、情報構造・SEO・表示速度・フォーム設計の改善だけで PV / CVR / 問い合わせ数が数倍になった実例です。乗り換え前の6ステップ準備と7つの改善項目を押さえることで、後悔なくスムーズな移管が可能になります。

選定のポイント全般は失敗しないWeb制作会社の選び方【中小企業向け・2026年版】もあわせてご覧ください。

この記事を書いた人

佐藤 広樹

WEBディレクター

佐藤 広樹 Sato

仕事を通じて出会った方から「人から学ぶ」ことを大切に、AIやWEBから得られない知見を吸収するよう意識しています。

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